

- 2020年10月17日
Branding のヒント;『ずっとそこにあるべきもの』を探してみましょう。気持ちがおちつく、がポイントです。
*Photo; 首里城, Okinawa ブランディングの過程では、様々な視点から「今ある価値」と「将来獲得していくべき価値」を探し出すことが重要な分岐点になります。 「なりたい姿!」ばかりに目をとられていると、結果、既存のブランドに似たような姿になってしまいます。最近ではさすがに少なくなりましたが、ブランディングという概念が日本でも言われ始めた頃には「〇〇のようなブランドになりたいのですが、どのくらいの時間とコストがかかりますか?」という質問を受けることもありました。 リブランディングでは当然のことですが、新規のブランドの立ち上げにおいても、実は「既存の価値」ってあるんです。どこにだと思います?それは、創業メンバーの方々の中に、です。思いや志はもちろんですが、その人間的な背景にもしっかりと目を凝らす、耳をすますことによって「すでにそこにある価値」に気づかされることがあります。 ブランディングの仕事は多分に人間観察の仕事でもあるんです。 そうやって、ブランドの核となる「無くしてはいけないもの」「ずっと保持していくもの」を探り出す、あるいは掘り出す


- 2020年10月4日
「効率」だけだとこぼれるものが、あります。絶対に。
*Photo; Grand Central, NY 2019 ブランディングの始まりは「聴く」です。とにかく、聴く。クライアントの言葉。顧客の言葉。さまざまな資料。紙だろうが映像だろうが、すべての資料に耳を澄ませることが大切です。 コーポーレートブランディングをやられた方の中には、社内アンケートを実施した経験があることも多いかと思います。一概に否定はできませんが、エクセルなりワードでまとめられた意見をそのまま件数や、傾向で「処理」するようなことはあまりお勧めできません。書かれた背景、ニュアンス、そして、誰が言っているのか、など複眼的にひとつひとつの情報に向き合うことが必要です。 基本、人は曖昧です。なんだったらついているつもりでなくても「うっかり」嘘をつきます。つきますよ、よね?ふふふ。もっと正確に言えば、自分の本音なんてどこにあるのか、なかなかわからないものです。だから、「データ」に落とされたデジタルな言葉や数値をそのまま鵜呑みにしては、少なくとも、プロはそんな手抜きをしてはいけません。 すべからく、「効率よく」物事を進めるときには、こぼれ落ち