

- 2021年4月24日
Speakeasy でDigital Contradiction (デジタルがもたらす矛盾)について考える
*Photo; Firenze, Italy 最近ふと、面白いことに気がつきました。みなさんもきっと経験があるのではないかと思います。それは、便利でスピーディ、人的接触を減らすことができるはずのデジタルの恩恵で、ヒューマンコミュニケーションが増えているシーンがそこここに、ということです。 あらゆる支払いの場面で、デジタルを活用したキャッシュレスや、顧客サービスの拡充が図られているわけですが、それにより、アナログな会話量が増えていること、ないですか? 「クーポンはお持ちですか?」「会員登録はおすみですか?」「支払いは何にしますか?」「支払い回数は?」「こちらにかざしてください」「あ、ピッと音がするまでかざしてください!」 最後の一言はボクがせっかちなのが悪いのですが、いずれにしろ、「1,980円です」「はい(大概は無言)」「20円のお返しです」という現金支払いに比べると、かなりの会話量です。実際の会話では、上記の合間に「XXは使えますか?」だったり、時々アプリが立ち上がらなくて店員の方と曖昧な笑顔を交換する数十秒もあったりして、なかなかものです。


- 2021年4月16日
バンドマンよ、世界を変えよう!
*Photo; Abby Road Studio, London 最初にお断りしておきますが、今日はあまりブランディングとは関係のないお話です。と言いつつ、書いているうちに意外と「役に立つ話」になるかもしれませんが、書き始めのモチベーションはいつもとは少々違った場所にあります。 それは「バンドマン」。英語で書くと Band Man。昨今のジェンダーフリーの流れでいいますと Band Person と書くべきかもしれませんが、話の流れ上、どうにもしっくりとこないので、ここは少々ご勘弁いただきたく、です。 さて、いささか旧聞に属しますが(本当はそんなことでいけないのですけど)、某権力者の子息が違法接待に関わっていたとの報道があり、世間を騒がせました。そのこと自体は糾弾されて然るべきかと思うのですが、週刊誌などの報道で彼が「バンドマン」と紹介されていたのが、とてもボクの心の琴線に響いたわけです。もっといえば「(いい歳して、まだ)バンドマン」という文脈が、びしびしと響きます。今でも響く。 「バンドマンに悪い奴はいない(はずな)んだけどなあ」と意気消沈して