

- 2022年9月19日
組織変革論としてのブランディング
*Photo; Minami Aoyama, Tokyo ブランディングとは 「お客さまに一円でも高く喜んでお金を払っていただくための企業努力」 と言うのが、ボクなりのディフィニション(定義)です。 そのために商品の開発から販売に至るまで、一貫したアウトプットをデザインすることが必要になります。 ボクが言う「ブランドデザイン」とは、マークや商品などの表層的なデザインだけではなく、こうした企業活動全般を意味した、広義なものを意味しています。 長らくブランディングといえば、やはり「外見」を整えることに比重がおかれていましたが、この数年「中身からやらなくてはダメなんだ」という理解がクライアントサイドで進んでいるのはとても喜ばしいことだと感じています。 まずは、ブランドとしての思想や考え方を整理して、皆で共有しよう、という動きが大きくなってきています。 近年の企業不祥事も背景の一つかと思いますが、ネガティブなことが新しい価値創造へのエンジンとなることができるなら、今の事態も悪いことばかりではないのかもしれない。と、ポジティブに考えています。 考えは言葉と


- 2022年9月4日
最近、広告について思うこと
*Photo; GQ Japan ボクのオフィスのある駅の階段を上がると正面に大きなムービーディスプレイがあって、そこで広告が流れているんです。その画面ではこの夏、毎朝、雨の中で恋人にフラれた女の子が「私が悪いの…?」って窓に映る自分に語りかけるシーンを見ることになりました。 摂氏36度の朝も、ちょっと爽やかな朝も、そしてもちろん、この夏にしては珍しく雨が降る朝も、彼女は「私が悪いの…?」って哀しそうで…。 結局、シャンプーを変えて好きな自分になれました、となるらしいのですが、そこに至る前にボクは彼女の前を通り過ぎてしまっているので、いつも彼女に対する気の毒な気持ちでこの夏の日々の朝を始めることになりました。ちょっと迷惑。とはは。 似たような話で、近所で小規模マンションの建築があり、とてもうるさい。まあ、それは作業上仕方ないのかも知れませんが、付近の道路が工事車両の泥で汚れたまま。作業員の方の怒鳴り声が朝早くから元気すぎるし、休憩時には道路に座ってタバコを吸っている、と、ちょっと周囲に気をつかってほしい、と思う経験もありました。 広告も建築も「日