

- 2022年10月30日
Show Your Colors! Branding には色を上手に使おう
*Photo; Okinawa 「ブランディングのデザインとはマークやパッケージ、あるいは広告などの狭い意味でのデザインではないのです」と言い続けているボクですが、今日はその狭義のデザイン – 中でもカラー − についてお話をしてみましょう。 デザインという観点で言えば、マーク以上にブランドの差別化に役立つのがカラーです。エルメスのオレンジやティファニーブルーと言われる独特の色合いが、その包装紙を遠目で見ただけでもブランドの存在を明らかにします。 単にメインとなるキーカラーを決めるだけではなく、周辺に使うカラーや、その役割や全体で見た場合の色合いの比率などをルール化してあげることが大切で、それを「カラーシステム」と呼びます。 以前お話ししたAVEDAなどもカラーシステムを上手に運用してブランドの世界観を作り上げている好例ですね。 スターバックスも、キーカラーである例の深みのあるグリーンを中心に季節ごとのカラーを決めて、つねに「スターバックスの世界」を演出することに成功しています。 なかなか日本でイケてるブランドが生まれないのは、カラーシステムをう


- 2022年10月10日
ボクだったらペプシをこんな風にポジションします
*Photo; Guinness Headquarters , Dublin とても気持ちよく晴れたある日、ペプシ・コーラをひっさしぶりに飲みました。 たまたまいただきものが冷蔵庫にずっと置いてあったのですが、その日は本当に天気が良くて、しかも朝に6キロ程のランをこなしてきたので「あ、そうだ!ペプシがあったはずだ」と思い出し、プシュ!とプルトップを引いたわけです。 飲んだ瞬間「おお、なんだか癒されるぅ〜」と感じました。 正直ペプシも、そのライバルのコカ・コーラも永いこと飲んでいなかったのですが、ペプシを飲んだ後に、ふと思い立ってコカ・コーラも飲んでみました。 その結果、ふむふむ、これはペプシ、やっぱりポジショニングを誤ってしまっていてだいぶ損をしているのでは無いか、と思ってしまいました。 ・渇きをいやすリフレッシュドリンク ・アメリカ産まれ ・そして「黒い炭酸飲料」 という多くの共通点からこの二つのブランドは常に比較されてきました。ブランド名を隠した二つを並べて飲んでもらって「やっぱりおいしいと選ばれたのはペプシ!」なんて比較広告をやったこともあ