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「効率」だけだとこぼれるものが、あります。絶対に。


*Photo; Grand Central, NY 2019


ブランディングの始まりは「聴く」です。とにかく、聴く。クライアントの言葉。顧客の言葉。さまざまな資料。紙だろうが映像だろうが、すべての資料に耳を澄ませることが大切です。


コーポーレートブランディングをやられた方の中には、社内アンケートを実施した経験があることも多いかと思います。一概に否定はできませんが、エクセルなりワードでまとめられた意見をそのまま件数や、傾向で「処理」するようなことはあまりお勧めできません。書かれた背景、ニュアンス、そして、誰が言っているのか、など複眼的にひとつひとつの情報に向き合うことが必要です。


基本、人は曖昧です。なんだったらついているつもりでなくても「うっかり」嘘をつきます。つきますよ、よね?ふふふ。もっと正確に言えば、自分の本音なんてどこにあるのか、なかなかわからないものです。だから、「データ」に落とされたデジタルな言葉や数値をそのまま鵜呑みにしては、少なくとも、プロはそんな手抜きをしてはいけません。


すべからく、「効率よく」物事を進めるときには、こぼれ落ちているものがないかの目配りをすることがとても大切ですし、その「こぼれているもの」の中にこそ、大切な情報が隠れていることがままあります。


デジタルの効能の一つに「効率性の高さ」があります。でも、デジタルは使うもの。デジタルに使われてしまわないように気をつけましょうね。本当の意味でデジタルを使いこなすのは、とても難しいことです。まだまだ試行錯誤である、こという認識を持つことも大切だと思います。


写真は昨年のニューヨーク、グランドセントラルステーションです。この一枚の写真からでも、いくつもの発見やストーリーが生まれますよね。今では人影がまばらだそうですが、また 訪れることを楽しみに Stay Safe & Be Positive で10月を楽しみましょう!いろいろとおいしいものが出てくる季節ですものね!

© Copyright 2010 d.d.d. inc. & Akihiko Shaw Ishizawa
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