
*Photo; Mykonos
世界はこの数十年の間に、さまざまな変革期を迎えています。ですが、それらは当事者以外の人々にとっては「対岸の火事」とされてきました。
この数ヶ月の間の変化の特殊性は、ほぼ全世界の人々が同じタイミングで、大きな課題を「自分ごと」として受け入れざる負えない、という点です。
敢えてポジティブに考えれば、世界中の人々が同じ課題に同じタイミングで直面するという稀有な機会でもあるわけです。
世界は経済原則=ビジネスを基本の共通価値として動いています。それ自体をここで否定するつもりはありませんが、外的変化(実際は外的、ではなく人類自らが作り出したわけですが)を受けて、どういったソリューションを共同してつくるのか。その大きなチャンスなのではないか、と考えています。
もちろん、そのゲームチェンジを行うのは政治ではなく、個々のビジネスパーソンです。
2005年頃に生まれたブルーオーシャン、という言葉がどうしてもボクは好きになれませんでした。まだ誰の手にも汚されていない青い海に乗り出そう!という戦略論が、じゃあこの先、すべてのブルーオーシャンが埋め尽くされたら、その先にはどんな世界が待っているのだろう、なんて息苦しさを感じていたわけです。
挙げ足取りのような言葉遊びですが、なにか象徴的だなあ、と。
ビジネスは本来、「価値をつくりだす」ものだと思うのです。ブルーオーシャンを探す、のではなく、つくり出す。そんな気概のあるビジネスパーソンズをサポートしていこうとワクワクしています。
オーシャンが埋め尽くされるのなら、どんな空をつくりだそう。そんな気分です。
写真はミコノス島です。海は青く、空は一層青く。そして、経済は破綻に近いギリシアでしたが、人々の笑顔は今の東京よりもとても健やかでした。