
Photo; d.d.d.
なんだか重苦しい毎日ですから、今日はちょっと変わった切り口でブランディングにとって大切なことをお伝えしようと思います。
エド・シーランの I don't care. という曲、ご存知ですか?ジャスティン・ビーバーとのデュエット曲です。ご存知のない方に簡単に紹介しますと、エド・シーランは、見た目ぽっちゃりでとてもフレンドリーな人柄。一方のジャスティンくんは、金髪長身、甘いマスクで、それぞれ大人気の歌手です(かなりざっくりとで、ご存知の方にとっては色々と言いたいことあるでしょうが、、、ここは、すいません)。
で、その二人が歌うI don't care. 。なにが I don't care. なのかといえば、気の進まないパーティに来てしまって、居場所のない自分に嫌気が差すのですが、一緒にいる恋人のおかげで
「君がそばにいてくれさえすれば、まわりで自分のことばかり話すことに夢中な連中のことなんて、どうでもいいや」というのが歌詞の(またまたざっくりで恐縮ですが)内容です。
まずはエド、次にジャスティンがそれぞれの立場から歌うんですが、その歌詞と歌う本人のパーソナリティの切り分けが見事です。歌っている内容、主旨は同じなんです。
でもエドのパートでは「スーツ着てこなかったし、だれもボクの目を見て話してくれないし。なんだか自分が空気みたいだよ」なんて切り口から、「でもいいや、君さえいてくれれば」となります。
一方、ジャスティンは「やたらうるさくて君の話し声も聞こえない。唇を読もうとするけど、そんなことよりもキスしたい。このパーティに出てみるべきだって言われて来たけれど、自分のことばかり話す奴らばかりでちょっとイライラするね」なんてグチたあと、「でもいいや、君さえいてくれれば」となります。
ボクの説明でうまく伝わるといいんですが。。。
要は、同じことを言うのでも、発信者=自分のパーソナリティに沿った話し方、ストーリーの立ち上げ方で、受け取る側の感情移入の仕方って全然変わってくる、ということです。
ブランドのステートメント、ブランドビデオ、どの会社も似たような感じになっていませんか?これ、実はアイディアとか以前に、「自分のことの理解」がしっかりとできていないからなんです。調査結果だけをみて、自分たちの姿を正しく理解が出来ていない会社がどれだけ多いか、ということです。それは調査が悪いのではなく、調査結果の見方が甘いのです。
ボクはブランディングの際に、そこに最も多くの労力を割きます。
縦から横から斜めから、自分のブランドをゆっくりと眺めてみるのもいいかもしれません。
写真は、ボクの気に入りのものを並べてみた図、です。まあ、これで巣篭もり大丈夫!とはもちろん、なかなかなりませんけど、少々の気分転換に。
みなさんもくれぐれもご自愛くださいね。今日いい一日に。
*ちなみにこの I don't care. とってもいい曲ですよ。ぜひ、聴いてみてください。一緒に歌えるとかなり早口英語の練習にもなります。オススメです。