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コロナAgeのブランドの役割とは


Photo; Tokyo


コロナによって変化をしたのは生活様式だけではありません。ボク自身も感じることですが、生活の中でさまざまな価値観も変化をしているようです。

そりゃ、そうですよね。気持ちと体はつねにレスポンシブですから。


最近読んだ「Resurrecting Retail(翻訳タイトル;小売の未来)」という本の中に興味深い話がありました。コロナのように「命の危機」を身近なものとして実感させる出来事を経験すると人々の意識や行動がどう変化するか、という調査の結果です。


(個人的には残念ですが)「自然や環境を大切にしたい」という意識は下がり、ひとときの享楽に走る人も一定数いるようです。ふむふむ。

ただ、それよりも大きなうねりとして「帰属意識」や、「名を残したい」という欲求をもつ流れが生まれるそうです。


帰属意識とは、家族や会社などはもちろんそうですが、「同じ趣味嗜好」を持つ人たちとの交流の欲求も高まるようで、例えば野球やサッカーチームを応援する同志や仲間と感動を共有したいという感情。同じ趣味、考え方を持つ人々との交流欲求も高まります。

「わかりあい、共感する」ことを求める気持ちです。


また「名を残したい」とは、自らの業績つくりや、上記の帰属意識のように共感できる人々との良い思い出をつくりたいという願望です。好ましく思うのは、この願望の方向性が多くの場合「世界の動きに前向きな変化をもたらすこと」へ向かうという傾向があるという指摘です。


「ブランド」とは、あるビジョンを指し示し、共感を得ることから始まると、この項でも何度も書いてきました。この世界にあって、「世の中に前向きな変化を」志向するブランドのビジョンは、コロナで傷ついた多くの人々の心の支えにもなりうるのではないでしょうか。

これまで以上に、確固たるビジョンをもち、提示し、行動する時代になっていると感じます。


写真は先月の「中秋の名月」。

静かにですが、そこにあると心がおちつかせてくれるもの。なにかしら支えになってくれるもの。ブランドもそうした働きをしてくれるといいですね。

「世の中を前向きに変化させてくれる流れ」が生まれるよう、切に願います。


コロナも落ち着いてきてくれている様子でもありますが、まだまだStay Safe & Be Positive !で、がんばりましょー!

あ、選挙にも行きましょうね!

© Copyright 2010 d.d.d. inc. & Akihiko Shaw Ishizawa
© Copyright 2010 d.d.d. inc. & Akihiko Ishizawa
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