
*Photo; New York
投資によって所得倍増、と言っていた政治家は実は有価証券持っていなかった、なんて話もあるくらい、投資って、やはりメリットだけでない、のが現実です。
でも、その投資=株を買ってもらうことによって企業運営をしていく必要があるのが経営者の役割のひとつにもなりますので、今日は、株価を上げるためのひとつの方策についてお話しします。
そもそも、株を買う=投資に関する情報では必ずと言って「勝つ」「負ける」という文脈で語られるのが、個人的には違和感があるのが正直なところでは、あります。
もともと「株」とは、応援したい起業家に投資(資金の一部を融通)をしてそのビジネスを支える、という関係性から始まったものです。
「会社四季報の読み方」などでも、基本としては「興味・関心のある分野」「応援したい企業」から調べましょう、と言うのが一般ですが、それでも最終的には「勝てそうな馬=株」に乗る。それもできるだけ有利に、乗る、ことが投資の常識、です。
まあ、そんなことを言いながら、実際の経営面では株価を上げることは重要な課題です。
今回お話しするのは、即物的に株価を上げることだけを目標とするのではなく、正しく自分達のビジネスを理解してもらい、株を買い、長く保有してくれる人が増える=株価が上がる、という道筋を選びたい。そんな経営者とIRご担当者の方へのアドバイスです。
いわゆる機関投資家の方々の視点とはちょっと違うので、ご注意いただきたいのですが、一般投資家の方々が参考にするのは、会社四季報や、第三者によって提供されるIRの解析・解説資料です。これからはAI がさまざまな情報を駆使して原稿を書くようになるかもしれませんが、現状ではアナリストさんたちが書いています。
彼ら、彼女たちにとっても、「書きやすい」企業とそうでない企業が存在します。数字だけを淡々と発表する企業。あるいは、気合は感じられるけど実際、そこまでどうやって辿り着けるのか、はなはだ分かりにくい。そうなると、自ずとレポートも平板なものになってしまいます。
目指すものがある、だからこうした商品を出す。そのために、これだけの企業努力ををしています。つまり、ビジョン(達成したい思い)とファクト(実際の商品の特長)の組み合わせで説明をすることがとてもシンプルではありますが、やはり大切なんです。
こう書くとそんなこと?と思われるかもしれませんが、これができていない企業さんがとても多い、です。または、書いているつもりでも、しっかりとしたストーリーとして咀嚼ができてない。
ぜひ一度、できるだけシンプルな文脈で、自分達の事業と目指す将来像を関連づけて説明するレッスンをしてみてください。意外と辻褄が合わなかったり、新しい発見もあると思います。
ときに…「投資」で思い出したのですが最近、大学の先生が日本でスタートアップ企業が育ちにくいのはリスクをとる株主が少ないからだ、とおっしゃっていました。
ボクの見立ては少し違っていて、日本の税と年金の制度がボトルネックになっていると感じています。企業、とくに生まれてのスタートアップにとっては貴重な基礎体力とも言えるキャッシュを、早々に奪っていく。
ぜひ、ここらへんの議論をしっかりとしていただき、多くの志のある、善き経営者が生まれる土壌が育まれるよう、切に願っています。
さて、今日のトップの写真は『ニューヨーク・スナップ・ショット』の中でも特にお気に入りの一枚です。お父さん、いい顔しています。このショットの後、ボクにウィンクして、肩の上のお子さんと一緒に手を振ってくれました。お父さんの株も上がってましたよ!

そしてこちらはお母さんと娘さん。親子に限らず、こんな関係性がたくさん増えると、世の中幸せに溢れるようになるのだあ、なんてシンプルに夢見させてくれる写真が撮れました。
さてさて、まだまだ暑い日々が続きますが、Stay Safe & Be Positive!で誰かを大切に思う気持ちが溢れる、そんな世の中になるといいなあ、なんて考えて今日もブランディングのお手伝い、やってます。ピース!