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ボクもAI


*Photo; New York


AIに関するニュースや論説などを日々目にするようになっています。AIが出来る仕事として、コピーライティングやペインティング(絵画制作)、音楽制作などもあげられ、ウェブ広告制作のコピーライターたちが大量解雇されたとか。


あれ?ロボットやAIが進化した世の中では、人間はより創造的な仕事に注力できるようになる、んじゃなかったっけ?

わはは。どうやら、そううまくはいかず、むしろ、マシンが届かない細かいところのゴミ拾いとか、床磨き、が人間のやるべき最もたいせつな仕事になりつつあります。草むしりとか、ね。

まあ、それもまた善し、ですが。


マーケティング戦略なんかも、かなりのところまでAIが立ててくれそうです。確かに従来の市場、販売動向などを正確にプロットできていければかなりの精度で、たとえば商品計画、価格戦略やメディア戦略などは立てられそうです。

コピーライティングそのものまでは難しい(と信じたい)ですが、訴求のポイントなどの方向づけなどは可能になりそうです。

となると、「どのAIを使用しているのか」あるいは「AI にいかにディレクションして使いこなすか」が、各社のマーケティングの成否を握るようになるんですかね。うーむ。


そんなことを考えていると「さて、ブランディングもAIによってできるようになるのか」という問いがむくむくと頭を擡げるわけですが…もちろん、ボクの極めて人間的な希望的観測思考が邪魔をするのかもしれませんが、AIがブランディングの舵取りをする様子がイメージできません。


おそらく、ブランディングの根幹な部分=最近で言うとパーパス、ビジョン、ミッション、そしてクレドなどの策定をAIが行うには、まだまだ時間がかかるのではないでしょうか。


というもの、現在の生成AIの学習リソースはネット上に溢れる膨大かつ広範なものがユニバースとなっており、以前のこの項で書いたような「外」に目を向けるべきマーケティングへの活用には向いているように思います。


一方、それに対して「ウチ」に目を向けることが出発点となるブランディングにおいては、まずはAIに学習させるリソースを「ウチ」に限定、もしくはその周辺に絞り込むステップが必要です。具体的には、社員全員、あるいはいわゆるステークホルダーに関する情報リソースに絞り込んだ学習を一度AIにさせることになります。そうでないと、“ノイズ”があまりに多くなってしまうので。

却って面倒くさい、というか、それだけでものすごいコストに(現状では)なりそうです。


そしてなにより、世間一般でいう生成AIの学習リソースに自分の情報も組み込まれていることには無頓着でいられる人々が、「ブランディングやるので、みなさん一人ひとりの情報を学習させていただきますね〜」なんて明るく言われても、そこには大きな抵抗や異論が出そうです、よね。

もっと言えば、ネット上にはない情報がブランディングでは重要になったりします。個人の「思い」とか「情熱」とか「野望」とか。


もしかすると、パーパスやビジョン、あるいは行動指針的なことがうまく決まった後にやって来るブランディング・コミュニケーションのステージ。例えばビジュアルシステムの開発、メディア戦略の立案的なものは、上記のマーケティング戦略立案の応用(そのままではなく、多少の工夫が必要になります)である程度の開発ができるかもしれません。


なんてつらつら書いていて思ったのですが、うーん、なかなか面白いかもしれませんね、AIのコミュニケーション戦略への活用。まあメディア戦略を立てても、具体的な媒体が買えるとか買えないとか、ものすごく人間的は可変係数が完璧なる戦略を邪魔するわけですが。

わはは。じゃ、今までと一緒じゃん!ちゃんちゃん。


そうそう、で、あらためてAIと自分で書いていて、これも気がついたのですが、ボクの頭文字って、A.I. なんです。

それでなんだか、メディア上でAIがダークヒーロー的な扱いをされているのを見るとモヤモヤしていたのかな、なんて思い当たったりして。


さて、今日の写真も『ニューヨーク・ストリート・スナップシリーズ』からです。

活気あふれる街を闊歩する人々。よくよくみていると、この街を歩く人たちの歩幅が大きいことに気づきました。なるほど。街と人との相乗効果がこの街のパワーメイドのレシピかも。

人間力って、シンプルにこんなところに出るのかもしれませんね。




さてさて、良い季節です。クリエイティビティを楽しんで、よい毎日を!

Stay Safe & Be Passionate!  ピース!

© Copyright 2010 d.d.d. inc. & Akihiko Shaw Ishizawa
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