
Photo; Ball in the Air, Tokyo
スポーツをやる方なら共感いただけると思いますが、技術や戦術以上に試合で勝敗を分けるのはメンタルだったりします。
精神論、と言われればそうかも知れませんが、そこがまたAIには追いつかない最後の砦かもしれません。逆に精神論は意味がない、ということを精神論でなく説明して欲しい、と思うくらい、キモチって大切です。
医学の世界でも「この薬は効く」と信じて服用するのとそうでないのでは、効果の出方が違うという研究結果があります。
ブランディングも一緒。向かう方向性が正しい、あるいは、これこそが自分たちが向かいたい方向なんだ、と確信を持てることが大切です。
このコラムでも書きましたが、ブランディングプロジェクトで出発点になるのは「スタッフ間のコンセンサス」です。「私たちはこんなブランドだよね」という意識の統一、ですね。ここがブレていては、どれだけテレビコマーシャルを打ってもブランドにはなれません。
かと言って、実際のブランディングプロジェクトにおいては、社員の方全員が心の底から「おおお!そうだ!これが私が/ボクが/ワシが!目指している姿じゃー!」となることもまた困難です。そりゃそうです。ボクもそこまで楽観主義者じゃありません。いろいろな意見、好みの違いもあります。ですが、あるところで「こっち!」と決める必要があります。
そうなると、モヤモヤした気持ちを抱えている人も、どうやって同じ方向に向いてもらうかと考え、手を打つことが次の課題となります。
そのときに頼りになるのが、モチベーター。みんなの気持ちを盛り上げて、ひとつの方向へ導くために尽力してくれる存在です。もちろん、プロジェクトのリーダーがその役割を担ってくれればいいのですが、むしろ普段はサブ的な存在の人が「おー!」っと声を上げてくれると、とても盛り上がります。
普段の生活の中でもモチベーターとなってくれる人がいれば助かりますし、もしいなかったら、好きなスポーツ選手やスターなどの記事を読んだりして、自分のモチベーターとするのもいいですよね。
そう、ボクの立場からすると、より多くの人のモチベーターとなるブランドを生み出すのがボクの仕事でもあります。この化粧品を使うと気分が上がる。このお店に行くことが楽しみ!そう思ってもらえるブランドを今日もつくってます。
写真は今のボクのモチベーター、サッカーボールくんです。毎朝一緒に遊んでいると、ボワ〜〜〜っと、今日もがんばるぞー!というパワーが湧いてきます。そうするとボールくんもボーンと思いも掛けない軌道を描いて空に浮かんでくれ、また盛り上がる…、ってそれは、ボクのキックがまだまだ下手だから…か。
まあ、Stay Safe & Be Positive ! でいきましょう!
あなたも誰かのモチベーションの素になっていますよ、きっと。