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一円でも高く買っていただく。そのための企業努力が Branding


*Photo; Pond without a name, 関市 岐阜


何のためにブランディンをするのか。いろいろな入口と出口はありますが、「お客さまに一円でも多くのお金をニコニコとしながら払っていただくため」というコーナーを経由することは必須、と言っていいと思います。

その先に社会貢献や従業員の皆さんのみなさんの幸せ、あるいはもっと違った形の夢がそれぞれの企業ごとにあって良いですが、それらをビジネスを通じて達成したいのであれば、収益を上げることが必要です。


収益を上げるための工夫はいくつかありますが、なかでも Brand と認知されることによって、似た商品よりも価格が高かろうが買ってくれる。高い金額を払ったことに満足感を感じてもらえる。また買いたい、と思っていただける。そうしたサイクルを作り出すことが Branding です。


最近は、生活者のために価格を下げるように、という政府からの要請があったりする世の中ですが、価格を下げるという行為は、その分をどこかで、だれかが吸収しなくてはなりません。経済もシュリンクしていきます。


一方、少しでも高く買ってもらえるように、との努力は従業員のみなさんの精神的な充足も含めて、経済をポジティブに回転させるために、より有用な活動ではないか、と思うわけです。


「少しでも安くしろ」といわれるより、「もっとお客さまがよろこんで自分たちの商品を好きになってくれるように知恵を絞ろう」というほうが楽しいじゃないですか。


これまで日本企業は、時代に合わせて企業努力を重ねて来ました。安全なもの。簡単なもの。便利なもの。より高性能、より小型、そしてより安いもの。

それとは違うベクトルが今、求められているように感じています。


ちょっといいもの、を見極め、みながよろこんで自分の意思で求める。それを大切に使う時代。低価格へひた走るよりも、経済と文化がシナジーを生むように成長していく。

そんなムーブメントのエンジンとなるのが Branding なんだ、とボクは信じているんです。


ところで、今日の写真は岐阜県関市にある「名もない池」通称;モネの池、です。山の神社のほとりにある可愛らしい池ですが、確かにモネの絵を思わせます。シャッターを押し終わり、しばし水面に目を凝らすと、なんだか気持ちを遠くまで連れて行ってくれるような不思議な感覚を味わいました。名前の付け方も絶妙ですよね。やられました。

© Copyright 2010 d.d.d. inc. & Akihiko Shaw Ishizawa
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