
*Photo; New York Public Library, NY
図書館が好きです。1日いても飽きない。関心のあるテーマの本棚をめぐり、少し関心のある分野の本棚をながめ、導かれるようにそれまで知ろうともしなかった世界の本たちの背表紙をながめ、何冊かを手に取る。正確にいうと、知識を得る興奮、なんてかっこいいものではなく、一連のそうした小さな、本当に小さな旅みたいなものが好きなんだと思います。
愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ、という言葉があります。その言葉が生まれた背景から解釈も色々あるようですが、シンプルにいい言葉だな、と思います。
今、世界ではさまざまな事柄がものすごいスピードで変化しています。そうした中で、想定外、という便利な言葉に逃げず、しっかりと舵を握って生きていくためには、きっと歴史が力になってくれるのではないかと思います。
ブランディングも一緒です。ハーバードビジネススクールが始めたケーススタディのメソッドはマーケティングの世界に大きな進化をもたらしました。技術の世界では、リバースエンジニアリングといって、成果物をもう一回バラして検証することが行われます。これも、ひとつには過去=歴史の検証から学ぶことでもあります。
もちろん、過去をなぞるだけでは進化はありません。過去の事例に加えるべきスパイスのヒントも、歴史の中にあったりします。一流メゾンのデザイナーに就任すると、必ずみんな、そのブランドのアーカイブを勉強しますよね。それも同じことです。
写真は、大好きなニューヨーク公立図書館です。図書館にいる人は、ボクにはなぜか、なにかと闘っている人たちに見えます。かっこいいんですよね。自分もその中の一人でありたいと思います。
眠気との、、、闘い、、、でも、あります、けどね。