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殻を破れ。リアルを表現しろ。ブランドも人も。〜 2021年からのブランディング


*Photo; Tokyo


サッカープレミアリーグに所属する選手のパーソナルトレーナーを務めた方とご一緒する機会がありました。体のバランスとかをみていただいんですが、真っ直ぐに立ってみせただけで「左利きですか?」と第一声。わお、すごい!わかるんですねえ・・・


どうやったら正確なロングボールが蹴れるか、なんて話から始まり、体の使い方に関しても色々と教えていただきました。


「頭で分かっていても体が動かない」。そんな経験は多くの人が持っているかと思います。

結局、邪魔をするのは自分の脳、なんだそうです。今までの経験=記憶から、体の動かし方やその範囲を自己規定してしまうらしいんですね。一方、あまり経験の蓄積がない子供たちは言われた通りに、はーい!なんて体を動かして美しいロングボールも大人ほど時間をかけずに蹴れるようになるわけです。・・・悔しい・・・。

そっかぁ、「頭では分かっていても」という言う時点で、もう頭に騙されているわけです。このやろ、アタマ、わかってないじゃん!とはは。

脳は楽をしたがる、と言う話もかつて読んだことがあるのですが、まさにその通り。いわゆる「脳内補正」も同じ流れで起きるわけです。「大丈夫なはずだ」「いい方に転がるはずだ」と、事実を的確に把握できず、結果として誤った判断を招いてしまいます。


こうしたことは実はブランディングにもよく起こることです。どうしても過去の経験から「こういうもんだから」「そんなこと無理だよ」というネガティブな物言いがブランディングプロジェクトでもよく起こります。でも、そうしたネガティブな反応が表に出てくる分にはまだいいんです。実はその奥底にある「思い込み」によって大切なものを見失っていたり、発想の幅を極端に狭めていることの方が気づきや発見を遅らせ、せっかくの機会を損失させることにつながります。

だからこそ、ボクらのようなエージェントが外部からのしがらみのない視点でアドバイスすることが有用になります。ちょっと宣伝。とへへ。


最近では、トヨタがオリンピックのCMの方向性を修正しましたよね。すごく勇気のある決断だと思いますが、やりきった。スターバックスも、却ってコストのかかる紙のストローに変えることで一部からクレームが出たりもしましたが、「若い顧客の価値観は変わって来ている。長期的に考えれば企業価値が上がる」とおっしゃっています。

このブログでも何度も書かせていただいていますが、これからの時代は、「自分の価値観と共鳴するブランドを選ぶ」傾向が若い人を中心にどんどん広がっていきます。

「こうすることが当たり前」から「自らの価値観で判断する」ブランドが伸びていきます。それは、『そのブランドのリアル』が伝わるからです。


写真はボクが毎朝お世話になっているリアルな東京の公園です。なにやら(ボクは観ていないのですが)、オリンピックの閉会式で「東京の公園」を模した企画(?)があったようで、その感想を友人から聞いて、「こんなもんでしょ」「こんな感じが感動を生むよね」という「ありがちな」文脈での企画だったのかなあ、と残念に思いました。

リアルは常に動いています。熱量があります。アタマの中だけではリアルに勝るものは生まれません。フィジカルに反映させていかなきゃ、です。


さあ、今日もStay Safe & Be Positive ! で、熱量持ってまいりましょう!





© Copyright 2010 d.d.d. inc. & Akihiko Shaw Ishizawa
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