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生活から社会へ 〜 Brand の意味の進化


*Photo; Tokyo


『“ブランド”とは、個人の生活の質の向上を約束するものでなければならない』

かつてアップル・コンピューター復活のコミュニケーション・クリエイティブを統括したアメリカの広告代理店、シャイアット・デイの社長の言葉です。


個人の生活の簡単+便利さがある程度充足されてきた現代、一歩抜けた存在であるブランドであるためには、より大きな価値観の創出と提供が求められています。つまり、社会環境の質の向上です。


そこに気がついた海外のブランドでは、いち早く(ファッションブランドがやはり早かったですね)、ブランドのメッセージとして、自然環境のみならず、人として生きることすべての環境についてのメッセージの発信と実践をしています。


簡単・便利・早く・安くという、日本企業が永らく追い求め、得意としてきた基本軸に、数値だけでは表すことができない意志(ビジョン)やクオリティ、そして美しさなど、エモーショナルに訴える軸が加わったわけです。


残念ながら、日本企業があまり得意とする分野ではないようです。特に、「安いことこそ善」という感覚が染み付いてしまっていることが、「より高く売るための付加価値=クオリティ」の開発と発想の転換への足枷となってしまっていたのかもしれません。


総論では賛成だけど、いざ自らが発信しようとすると二の足を踏む。そこにあるのはやはり“認知の質”ではないかと感じます。


コンベンショナルな歴史のある大きな企業よりも、スタートアップの会社の方がこうした動きにナチュラルに反応をしている傾向があることに、ボクは大きな可能性を感じています。


『ブランドとは、社会の質の向上を約束するものである』

そんな定義が普通になっている今日です。


ブランドになることを目指す経営者の方、そして多くのスタッフの方がこうした流れに目を開き、行動に起こしてくれることがこの国の成長につながると思いますし、そのお手伝いをしていきます。

今日の写真は、毎朝走る公園にある桜の木。やあやあ、美しいです。「自然はさぼらない。毎日を大切にしなさい」。ボクが高校生になったばかりの頃、はるか年上の女性がしずかに語ってくださった言葉です。


新しい季節がやってきます。素晴らしい明日を!ピース!

© Copyright 2010 d.d.d. inc. & Akihiko Ishizawa
© Copyright 2010 d.d.d. inc. & Akihiko Shaw Ishizawa
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