
*Photo; Kyoto, Japan
明後日からニューヨークに行ってきます。
撮影と、そのほか、自分の作品も撮ってこようと思っています。
と、いいつつ、今日の写真は京都です。
なんだか、ブランディングの仕事は既存のイメージとの
ダンスみたいだなあ、とおもうことがままあります。
ニューヨークといえば、喧騒にイエローキャブ。
京都といえば、舞妓さんに鴨川。
などなど、が一般的かもしれません。
今日あげた京都の写真を見て、「あ、京都!」とすぐ
わかった方は、かなりの京都通、というよりも
もはや住んでいる方かもしれませんね。
「ブランディングはコンセンサスつくり」
とボクはよく言うのですが、いろいろなステークホルダーの
間に共通の思いを創出するためには
既存のイメージをうまく活用することが
とても有用です。
一方で、ありきたりでないブランドをつくるためには
そんな既存のイメージを上手に裏切ることだって、大切です。
そんなことを思っていたら、ほぼ10年前の自分が書いた文章を見つけました。
2009年の1月6日の記事です。
今の時期にはちょっと先走りの導入部分ですが、、、面白いので、、、
よかったらぜひ。
↓
akemasite omedetou gozaimasu
あけましておめでとうございます!
別に深い意味はないのですが、そんな挨拶を ローマ字で書いてみました。 昔から「記号論」に興味がありました。 難しく考えるとむずかしいのですが、つまり、 うーん、、、例えば 歩行者用の信号、ありますよね。 緑色の点灯面には、何が描かれていますか? そう、人が歩く絵です。 そして、赤い点灯面には直立して、信号が 青に変わるのを待つ絵。 これは、もはや暗黙の了解、つまり「記号」なんです。 さて、あなたが街を歩いています。信号待ちの大通りに差し掛かりました。 横断歩道の先の信号を見ると緑色。ふむ、と車道に足を踏み出そう とした時に、なんだか違和感を感じてもう一度その信号を見ます。 すると、緑色のなかに浮かぶ人型は、直立しています! さて、あなたは、歩きますか、止まりますか? これが、記号論、です。 ボクらの生活は、実はいろいろな記号=経験に基づく知識=先入観の 上に成り立っています。 それを上手く使うと、生活は快適になったり、時としてアクセントに なったりします。 そう、コミュニケーションを上手にコントロールするためには 自分がどんな「思い込み」をしているかを一度考えてみることも とても大切ですし、役に立ちます。 だまされないためにも、ですね。 さて、akemasite omedetou gozaimasuが なにやらおめでたいことを言ってる文字列だなあ、 と感じられるようになったら、古い思い込みから 半歩出た、と言うことです。 そして、新しい思い込みに半歩足を踏み込んだ、 と言うことなんですけれど、ね。 やれやれ、生きると言うことは、大変です、ね。