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お客さま第一主義とBrand


*Photo;Paris

自社の品物が大人気になって在庫がない!そんな時にどうするか?日本:工場をフル稼働させる。アメリカ:値段を釣り上げる。フランス:客を待たせる。昔聞いたそんな話をパリの小路で思い出してニカニカしてました。

理念やビジョン作りのお手伝いをしていると、時代時代によって理念の置き所にトレンドがあるのがわかります。歴史のある企業ですと国家の繁栄、が根底にあり、その次の世代になるとお客さま第一、そのあとは、広く社会に貢献、というのが大きな流れです。

お客さまを大切にする、と言う考え方は、それこそドラッガーの「企業の目的は顧客の創造である」と言う言葉を待たずとも企業存続の根幹となるものですが、これが”第一”となると、ちょっと文脈が入り組んでくる、というのがボクの印象です。

世のなかの購買意欲が大きかった時代は、その膨れ上がる欲求の奪い合いだったわけで、来てくれるお客さまにどう気に入ってもらえるか、が勝負でした。しかし今は、それ以前にこちらの存在に興味を持って、ある種「このブランドに近づきたい」と思ってもらうことから始めなくてはいけない。

あたらしいお客さまの”もてなし方”が必要になってきています。いつの時代でも、ですけどね。

© Copyright 2010 d.d.d. inc. & Akihiko Shaw Ishizawa
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