
* Photo; Village Vanguard、NY
ジャズが好きな人でなくても、ヴィレッジ・バンガードの名前は聞いたことがあると思います。日本では本と雑貨のショップの名前としてより広く知られているかもしれませんが、こちらが本家(聞いたところによると、日本のショップの社長さんがこのお店のファンで、名前をつけた、とか)。
NYにも、Paris にも、そして日本にもジャズの名店と言われるところはありますが、このVillage Vangurad が本当にすごい、と思うのが、その気負いのなさです。
特に際立った装飾もなければ、大袈裟な演出もありません。そして、店員さんや観客のみんなもとてもナチュラルでフレンドリー。みんなが今、この場所にいることを心の底からリラックスして楽しんでいるんです。言葉を変えると、この場所を共有しているお互いを本当にリスペクトしていい空気を作ろう、といういい意味での”共犯関係”が成り立っています。
この”共犯関係”。ブランド作りにはとても重要なキーワードだと、ボクはいつも考えています。
もちろん、出演者であるミュージシャンは最重要な共犯者。

あまりに素晴らしい演奏だったので、終演後、ボクの席の横を通り過ぎた ベースの David Williams とドラムスの McClenty Hunter に感謝の声をかけたところ、いろいろと話し込んでしまいました。
気さくな彼らは「これ、日本のジャズ雑誌の取材!?」なんておどけてくれましたが「いや、残念ながらただの観光客」と応えると大笑い。スタッフに頼んで写真も撮ってくれました。
なんて、あまりブランディングに関係のない話になりましたが、 すてきな”共犯関係”を結ぶためのヒントと元気をもらいました。NY、やっぱりいいなあ。Be Nice でいこう!なんて前向きになります。
ところで、David との写真の背景に写っているの、アメリカ人に変装した宮崎駿さんじゃないですよね!?