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Branding の要諦;まず言語化せよ


*Photo; Sicily, Italy


ブランディングの仕事をやっています、と言っても、具体的に何をやっているかをご理解いただくには、多少なりとも説明が必要になります。

・会社や商品(サービス)のネーミング開発

・それらのロゴ/マークデザイン

・VI(ビジュアルアイデンティティ)システムの開発

・あるいは、新規商品(サービス)の開発

・会社やプロジェクトのビジョン、ミッションなどの開発

・タグライン(スローガン)の開発

そこから付随して、広告やHP、ブランドビデオ、はてはユニフォームや名刺、ショップなどもつくります。


プロジェクトのゴールは様々ですが、まずは「なにを社会や従業員の方に伝えたいか」を言語化することが必要です。つまり「コンセプトの開発=言語化」です。


特に、マークやVIやデザイン系の開発や、商品開発などの時はどうしても「最終成果物」に目が行きがちで、大元のコンセプトワークはそこそこに、競合との色やデザイン、あるいは商品特徴の差別化を追い求めることが多くなります。


そうすると何が起こるか。


道に迷っちゃうんですね。何が正しいのかわからなくなる。つまり、何がしたかったのかがわからなくなってしまいます。

そうすると、声の大きい人の意見だったり、過去の成功事例だったりを追いかけ、ふうむ…誰も反対しないし、時間も予算もいっぱいになってきたので、ここらでめでたし、と言うことで、ということになります。


めでたし、ではないんですよー!


この言語化。言葉は誰でも使える気になっているがゆえ、精緻化がとても困難な厄介な代物です。

この項でもよく出てきますが「ワクワクする」なんてのも要注意です。どんなワクワクなのかを、しっかりと突き詰めなければなりません。

手を替え品を替え、みんなが「ああ、それ!」というまで詰めることが必要になります。その時、別に突飛な言葉を使ったり、無理やり一言でカッコよくまとめよう!なんて気負うことはありません。

もちろん、やたらと長い解説文は輪郭を滲ませるだけですが、日本語であれば50文字くらいまでは大丈夫。簡潔なことばですっきりとまとめることを心がけてください。

とは言え、やってみると、その難しさ、お分かりいただけると思います。


訓練としては、とにかく色々なメディアの言葉を普段から読んで、この言葉から自分はどんな印象を受けた、なんて日々の自分の「意外な反応」を追いかけてみてください。


個人的には、SNS上を飛び交う言葉以外のところで見つけてもらえるといい、と思います。

SNSはどうしても「強さ」を追い求める言葉が多くなりますし、結果、似たような言い回しに終始しがちです。最終的に、マーケティングツールとしてSNSを使う際に“SNSワード”が使えるかもしれませんが、コンセプトの開発には向いていません。


今日の写真はだいぶ前に撮ったシチリアの細道です。密やかな日常の中に、導いてくれる存在があります。必ず。

激動する時代ですね。Stay Safe & Be Positive ! で思いを大切に。言葉を大切に。

言葉の使い方が変われば運命と未来が変わる、と言ったのはサッチャーさんですね。

未来を良くするブランドを作りましょう!

ピース!

© Copyright 2010 d.d.d. inc. & Akihiko Shaw Ishizawa
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