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Branding Project;なぜ「全員アンケート」はお薦めできないか



*Naha, Okinawa


ブランドを形作る上で、社員の皆さんが果たす役割の重要性は強調してもしすぎることはありません。*こう言う日本語、英文和訳の解答例でしかあまり見たことないですよね。そんなこと、ないか、です?いきなり脱線しました。すいません。

さて、社員の皆さんがブランドの向かう方向性を理解し、共有することは大切ですが、その向かうべき方向性自体を社員の皆さんに委ねる、となると話はちょっと違ってきます。


ブランディングのプロジェクトを「社内(自力)で、やりなさい」と社長に命じられて始めること、多いですよね。社長さんの真意は様々でしょうが、そこで多くの場合、行われるのが「全員アンケート」です。


アンケート自体は否定しないのですが、その結果で「ブランドが向かう方向性」を決めようとすると、あまり良い結果になりません。


なぜか?そこからは力のあるベクトルが生まれにくいからです。


・自分の視界からしか見ることができない

・現状維持に陥りがち

・ひとつひとつのコメントの「重さ」が測れない


が、主な理由として挙げられます。


この中で、一番重要なのは3番目の「コメントの重さが測れない」です。誰がどういう文脈で語っているのか、をしっかりと理解しないと結局総花的なものになります。


例えて言うなら「今日のお昼はチャーハンです」「いいねえ」なんてことで終了、なんてことになるんです。いや、ほんと。どうせ言うなら「世界一のチャーハンつくります!」くらいの気概がないとブランドにはなれないです。でも、全員アンケートをやると、「世界一はちょっと…」。「私はあまりチャーハン好きじゃなくて」「あ、では、中華全般で!」なんてことにどんどんなっていくんです。


わかりにくい譬え話です、かねえ…。すいませんです。要は、労多くしてあまりワクワクするものにならないということです。


あ、そういえば、みなさん「ワクワク」という言葉も大好きですよね。「ワクワクする未来を」とか。でも、「どんなワクワクなのか」「それをどうやって実現するか」まで感じさせないと、聞いている方はワクワクしない、ですよね。ふふふ、難しいですよね。ほんと、難しいんです。機能する言葉を見つけ出すのって。


では、ボクが全員アンケートを否定しないのはなぜか?


ブランドが向かうべき方向性を決めるのは、マネジメントのもっとも重要な仕事の一つです。それを「全員の意思で決めよう」というのではなく、マネジメントがしっかりと方向性を決め、皆さんの意見を照らしながら、どういった文脈を作っていくのか。

そのための「地図」として全員アンケートを参考にしましょう。


今日の写真は久々にお邪魔することができた那覇の一角で、カフェの開店を待つ猫さんです。今日もみんなで語ろうぜ!ということですかね。プロジェクトはすべからく、こうありたいものです。はい。


まだまだ厳しい時間が続きますが、Stay Safe & Be Positive ! で、未来を良くするブランドみんなで楽しくつくりましょう!

ピース!


© Copyright 2010 d.d.d. inc. & Akihiko Shaw Ishizawa
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