SHAW BOOK

沖縄にあった「ビジョンってこうやって活かすんだ」の事例です


*Photo; 首里城, Naha


ブランディングにおいて重要な『ビジョン』が、ビジネスの発展にどんな役割を果たすのか。それを理解するための、とても良いケースをご紹介します。


沖縄セルラー電話さんという会社があります。

KDDIさんの沖縄地区の地区会社、と言えばわかりやすいでしょうか。au などの携帯電話ブランドも扱っています。NTTをはじめとした通信会社は通常、九州支社などが沖縄を担当するのですが、沖縄セルラーさんは単独の総合通信会社という立ち位置を取っています。

KDDI 創業者である稲盛和夫さん(ボクが最も尊敬する日本の経営者の一人です)の「沖縄の発展に寄与したい」という思いが設立の背景にあります。理念の最上位に稲盛さんのことばである『心を高める』〜動機善なりや、私心なかりしか〜を頂き、沖縄の発展に貢献することを経営方針の中でも大切にしていらっしゃいます。


さて沖縄セルラーさん、とてもユニークなのはICTの技術を活用したイチゴやマンゴーなどの栽培を行って販売していることです。これは、台風など気候の影響によって度々起こる、新鮮な果物の供給の停滞を解消したい。つまり、沖縄の人がいつでも新鮮なフルーツを食べられるようにしたい、との発想からうまれた社内ベンチャーの試みです。

こうした「沖縄の人たちの生活をより豊かに、快適に」という思いから始まった取り組みをたくさん行っています。例えば採算面からはなかなか決断しにくい離島への通信網の構築だったり、遠隔医療のシステム作りなど。『自分たちが実現したいこと』、つまりビジョン発からの発想と実行を地道に楽しく(?)実施しているんです。

ぜひ着目していただきたいのは、通信という自分たちの出自を単に事業領域として狭い意味で捉えるのではなく、そこから得た知見こそがビジョンを達成するための強みなのだと捉え直すことで、活動領域をどんどん広げていることです。

これからの時代は、自分たちのビジネス領域を「業種」という考え方で規定するのではなく、「なんのために存在するのか」「どんなことを実現したいのか」という視点で捉え直す。そして、その達成のために現在のビジネスで培ったノウハウ、技術、経験を「ビジョンを達成するためのツール」として活用していく、という柔軟な発想と行動がビジネスにレバレッジをかけるひとつの方程式となります。


沖縄セルラーさんは、高校へ入学するため離島から本島に移ってくる高校生たちに在学中、無料で携帯電話を貸与したり(!)、コロナでアルバイトもできずに困っている海外から沖縄への留学生たちのための基金を作ったりと、発想と行動力もなかなか素晴らしいのです。まさに『動機善なりや』という感じです。

その沖縄セルラーさんが先日、創業30周年を迎えられました。おめでとうございます〜!

またワクワクするような活動を期待しています!




今日のトップの写真は、昨年コロナの合間を縫って訪れた首里城の再建の様子です。コロナが収まったら、ぜひまたお邪魔しようと思います。そうそう、沖縄には素敵なオーナーさんたちによる魅力的なカフェもたくさんあって、カフェ巡りも楽しいですよ。

Stay Safe & Be Positive! で、今しばらくはがまん、ですけど。たはは。がんばりましょー!

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