SHAW BOOK

Region から生まれる Brandの息吹



*Photo; Firenze, Italy


かならずしもハッピーな形ではありませんが、ぐるぐると迷走を続ける中央に対してリージョナル、つまり地域の独自性が注目を集めています。個人的にはとても良いことだと思います。


この数年、ローカルブランディングが活発になっています。ですが、その多くは地方の自治体が中心となってローカル=地方の魅力を知ってもらい、観光や企業を誘致するという文脈です。結果、アプローチとしてはご当地の名産、風景などをフィーチャーする。あるいは、文化施設などの箱物をつくる。企業誘致への優遇条件を謳う、ということになります。そして、そうしたブランディングのターゲットは大都市の住民や企業であり、差別化として都市にはないものをアピールすることがある意味定型となっています。


もちろんそれはそれで結構なことですが、今の世の中の流れの中で、違う文脈での地域の魅力発信の可能性を感じます(この項のタイトルでは、既存の文脈と区別する意味で「ローカル」ではなく「リージョン」という言葉を使わせてもらっています)。

それは、地域に根ざした企業の魅力によって、その地域全体のブランド価値が向上されるような動きを意味しています。


IT企業が多く勃興したシリコンバレーが顕著な例ですが、ナイキはポートランドにこだわり、スターバックスもシアトル発であることを大切にしてシアトル系コーヒーという概念を生み出してみせました。それは、企業風土そのものがその地域のテノワール(土地の個性)によって培われたという事実を大切にする価値観による産物です。すでにそこにある大都市に出て行って一旗揚げる、という既存の方法論にはまらない方法論そのものがシンプルにかっこいいですよね。


そんな元気な企業たちが日本の各地に着実に生まれています。地域を大切にする。そんなかつては普通にあった価値観や思いがこの日本でも一回りをして、しっかりと根付いていくようなお手伝いも始めています。


写真はフィレンツェのヴォッキオ橋。メディチ家の庇護による経済と文化の隆盛を享受したフィレンツェの最古にして、二つの世界大戦を生き延びた唯一の橋です。

ところで、京都で「先の大戦」と言うと応仁の乱のこと、なんですよね。こりゃまた、恐れ入ります。

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